あなたのお部屋が殺風景だと思ったことはありませんか?
そういう時に、絵画などのアートを飾ると、お部屋の雰囲気が変えることが出来ます。
でも、アートを飾ると言っても、価格が高そうだし、難しそうだし、どういう作品を選べばよいか分からないし・・・。
そこで、この記事では、アートの入り口としてお手軽な「アートパネル」の選び方をご紹介します。
1. アートパネルとは?
アートパネルとは、額に入らない状態で、作品の素地をそのままで展示する手法のアート作品のことです。
作り方は、キャンバス、印画紙、ファブリック、和紙などに、アートが描かれたり、プリントされたものを、木製のパネルに貼り付けたものが、主な作製手法です。
特徴は、作品の素地を間近に見られることで、アートの息づかいを、より近くに感じられること。
そのため、アーティストの作品の意図や、技術、質感をより近いところで感じることができます。
そして、何よりも額縁に額装されていないので、より安価にお求めいただくことが可能となります。
2. アートパネルの選び方
では、どのようにアートパネルを選べばよいのでしょうか?
ここでは、アート初心者の方向けに、アートパネルの選び方をご紹介します。
2-1. 絵柄で選ぶ
Amazonなどのネットショップで「アートパネル」を検索すると、きれいでカラフルなアートパネルがたくさん展示されていることと思います。
しかし、いったいどれを選べばよいか、迷ってしまいますよね。
例えば、以下の2点の作品をご覧ください。
どちらも、南の島の夕暮れの風景です。
あなたは、どちらがお好みですか?
やはり、一つ目の作品である「夕日とヤシの木のビーチ」のほうが、きれいでインパクトがあり、選ばれた方も多いのではないでしょうか。
次は、実際にこれら2点の作品をお部屋に飾ってみましょう。
いかがでしょうか?
あなたは、どちらの寝室で気持ちよく眠れそうですか?
どちらの作品が良い、悪いというのは無いのですが、作品だけのインプレッションと、お部屋に飾ってみての印象は、かなり異なると思います。
インテリアとしてのアートパネルの選び方のポイントは、作品をお部屋に飾るときのあなたの目的。
訪れたお客様にパッと目を引いてもらい、「存在感をアピール」したいなら、ファーストインプレッションの派手な作品。
一方、あなたのお部屋を「居心地のいい空間」にしたいなら、あまりモノとしての存在感を主張し過ぎないような、さりげないセンスの作品をおススメします。
もう一点、以下の作品をご覧ください。
フェルメールの名作「真珠の耳飾りの少女」です。
すばらしい作品ですが、お部屋に飾るとなると、少女の視線が気になりませんか?
特に風水では、人物画、人物の写真、ポスターは、視線による緊張感からお部屋でリラックスできないため、お勧めされていません。そのため、リラックスを重視される方は、人物画ではなく、風景画などを選びましょう。
2-2. 作家で選ぶ
実は、作家が分からないアートパネルというのも、たくさん販売されているのです。
そういう作品は、著作権フリーの画像を使った作品だったりするかもしれません。
アートの購入というのは、購入者がアーティストの応援をするという側面も持っています。
作家名が分からなければ、その購入代金は作家へ渡らず、販売者のみの懐へ・・・。
それに、作品が気に入っても、アーティストが分からなければ、次の作品を買いたいときに、選ぶことができません。
ぜひ、作品の作家名が分かっているアートパネルをご購入ください。
それでは、どのような作家を選べばよいかというと、クラシックの有名画家、またはギャラリーが推薦するアーティストならば間違いありません。
そして、もう一つの作家の見つけ方として、玉石混交となりますが、作品を直接販売している作家をネット等で探す方法があります。
ギャラリーに見いだされなかったり、アートの流通に乗らず個人で活動しているアーティストがたくさんいます。
それらの直接販売したり、ハンドメイドモールに出品したりしている作家を探してみてください。
もし、作家直接販売で、お気に入りの作品が見つけられたら、ラッキーです。
安価に作品を購入できるだけでなく、そのアーティストと直接交流して活動を応援できるのです。
2-3. 価格で選ぶ
最も安い可能性があるのは、アーティストの分からない作品。
材料費と流通費のみですから、安くできる可能性を持っています。
そして、最も高いのは、ギャラリーが販売している作品。
有名作家だったり、ギャラリーがプロデュースしていたりして、既にそれなりの評価を受けている作品になります。
ギャラリーの見立てが価値を保証しているので安心です。
でも、既に評価を受けている作品は、作品そのものの市場価値の上に、ギャラリーとアーティストの取分りは、通常50:50のため、どうしても高額となってしまいます。
アートコレクターの蒐集物としてならよいのですが、お手軽なインテリアとして購入するには、ちょっと壁がある金額です。
そこで、インテリアのアートパネルとして、おススメなのが作家の直接販売。
販売店の仲介やギャラリーのコミッションが発生しないため、安価に購入できる可能性があります。
ポイントは、お気に入りの作品を「インテリア」として購入できる金額で探すこと。
蒐集するアートと、インテリアとして飾るアートとでは、金額に大きな開きがあります。
高額で蒐集したアートを飾ったダイニングでは、焼肉はできませんよね。
直射日光の当たる明るいお部屋のような、一般のご家庭ではよくある、でも繊細なアートには過酷な環境に、値上がりを期待できるような高額で蒐集したアートを飾れませんよね。
ぜひ、日常の生活を豊かにするためのインテリア用途のアートパネルは、お手頃な価格でご購入ください。
2-4. 作り方で選ぶ
基本的な作り方は、木製のパネルに、キャンバス、印画紙、ファブリック、和紙などをホッチキスや糊などで貼り付ける構造となります。
作り方が雑かどうかを見分けるポイントはパネルの裏面。
裏面は、作品を飾った後は見えない部分ですが、作品に対する作家の思い入れが分かるのも、この裏面の処理の丁寧さです。
なかなか、購入前には、この裏面の処理を判断することは難しいのですが、作家、ギャラリー、販売者に尋ねてみたり、ネット販売やカタログの商品画像、ネット通販モールのカスタマーボイスなどから、ご判断ください。
中には、アートパネルと言いながら、作品の紙や布だけを送りつけてくる販売者もあるようですよ。
変わり種の構造としては、浮かし額装を応用したアートパネルもあります。
作品よりも、パネルを小さくすることで、作品が壁の上に浮いているように見えます。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか?
あなたのお気に入りのアートパネルを見つける手助けとなったでしょうか?
まとめると、アートパネル選びのポイントは、
・作品だけのインプレッションだけでなく、お部屋に飾ってみての印象を考えて絵柄を選ぶこと。
・作品の作家名が分かっているアートパネルを選ぶこと。
・インテリアとして、お手頃な価格のアートパネルを選ぶこと。
・丁寧な造りのアートパネルを選ぶこと。
これらのポイントを押さえて、アートパネルを購入することで、あなたのお部屋を居心地のいい空間にして、どうぞ日常の生活を豊かにしてください。
4. 作品紹介
編集部のお勧めは、お部屋の居心地が良くなるような癒される風景の作品です。
一例として、Natural Memoriesの和紙のアートパネルをご紹介します。
Natural Memoriesでは和紙にプリントした風景のアートパネルを、作家自らが手作りして販売しています。
風景を和紙にプリントすると、その柔らかなトーン、優しい発色から、作品がお部屋に調和するように、でしゃばりすぎず、それでいながら、さりげなくあなたのセンスを引き立てます。
さらに、和紙の紙質は、日本の家屋に多い白系の壁紙に、ぴったりと馴染むのです。
また、アンディ・ウォーホールなどのアーティストも愛用した「浮かし額装」を採用することで、作品が壁の上に浮いているように見えます。
そして、作家直売のため、アートパネルの価格は1,980円から。
お部屋の広さとご予算に合わせて、7種類のサイズから選ぶことができます。
以下のリンクから、お好みの作品を探してみてください。